きょうの里やま


7回目(MAY.2)

井倉駅〜姫原〜足見(岡本、西組)〜唐松(位田、田元上、佐栗)〜大峠〜寺下〜新見市内〜新見駅 (約24km)

今回は井倉から大峠まで北上し黒髪山青龍寺によって新見市内へと降りた。



姫原には数軒の蔵つきの大きな農家がある。この辺りの蔵には家紋が入っている。
そこから車道を足見(たるみ)へと登っていく。途中の斜面には方谷でも見たホタルカズラの群生が美しい。

地元の方の山菜摘みにであう。クサギナといって臭い匂いがあるが干して水でもどし
金時豆と煮ると美味しいと教えてくださる。あれはきっとクサギの新芽に違いないと後で気づく。

ノアザミ クチナシグサ タツナミソウ



足見の田んぼに干草が積まれているのどかな感じがいい!
ウマノアシガタが野を明るく彩っている。




標高400mの台地には30軒ほどの農家がある。路傍のナガミヒナゲシが美しい。
煙草やぶどうを栽培し、あちこちに祠が立っている。昔から信仰心厚い土地柄なのだろうか。
地名が西組というのも珍しいと思った。

カノコソウ アカマダラ コンロンソウ

位田へのくだりは開けたところはウマノアシガタ、日陰にはシャガの群生が美しい。




位田へ降ると国司神社がある。
その碑文には後醍醐天皇が隠岐に流される途中立ちより村人たちは神社に集ってお守りし
婦女子は戸を締め家に篭り火を使うことも謹んだ。帝は喜びこの地の田に位を賜った。それが位田という地名の由来である。
また、それ以来、旧正月最初の亥の日には「かいごもり祭り」といって宮司ら3人が渓流で身を清め
山で吉凶を占い、その間地元では家にこもり、一切火を使わないといった奇祭が行われていると記されている。

姫新線沿線近くにはこのように後醍醐天皇にまつわる伝説が多い。




新見市と大佐町の間にある美穀湖から流れる小坂部川を渡り渓流沿いを大峠へと登る
カジカガエルの鳴声がする。

今年は出会えないとあきらめていたフデリンドウの群生があった。

渓流沿いはカワトンボやクロアゲハが多い。

カワトンボ ラショウモンカズラ クロアゲハ

大峠からは車道に


中国山地が美しい。
休憩を取っていると雉の鳴き声が聞こえた。



標高647mの黒髪山山腹の苔むし、落ち葉に覆われた参道を登ると
古刹「黒髪山青龍寺」がある。

弘法大師空海が唐で修業をつんだ黒髪山東塔青龍寺とこの地の景観が似ているというので
心ひかれ、大同3年(808)伽藍を建立したといわれ、本尊は大師作といわれる観音立像。


ヤブデマリ イカリソウ ヒメウツギ

新見市内へは広い車道を下る。道の山側には10メートルおきくらいに古いお地蔵さんが祀られている

途中ガサガサと枯葉を滑り降りる音、・・・マウスをのせてよく見てくださいネ





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