〜 2008年・里山歩き 9 〜

5月17日

足立〜上石見 (2)



吉田からちょっと坂を登る。


山椒の大木・・・いい香りの葉を数枚摘み取り、夕餉のともにしよう。

坂を登りきったあたり、土手の枯葉のなかでセンボンヤリを見つける。
小さな花なので目立たないためか花の時期の出会いは数年ぶりだ。

夏から秋にかけては、60センチにもなる長い花茎を何本ものばし閉鎖花をつけるというので
その変貌した姿には何度も出会っているはずだ。



正面遠くに鳥取県の大倉山が見える。
下りの林縁には・・・


トキワイカリソウ
どちらかというと日本海側に多いと聞いている。



コケイラン
地味な花色だが半日陰の林では目を引く。野生ランらしい品のよさだと思う。
(ちょっと近づくと・・・↑マウス)



オトコヨウゾナ
花柄が赤みをおび、うつむきかげんに咲く様子は名にふさわしくなくやさしい感じがする。



コンロンソウの群生。



ラショウモンカズラの群生。
シソ科の中でも花が大きいので群生すると見事だ。いい香りがした。


早春から野を飾ったスミレの仲間はほとんど姿を消していたが
有茎種のタチツボスミレやニョイスミレ(ツボスミレ)は茎をのばし咲いていた。とくに
今回はニョイスミレの群生が多かった。

ニョイスミレ タチツボスミレ チゴユリ



林道を抜けると柳原。水田が広がりかえるの声がしきり。
このあたりのハウスではリンドウを栽培していた。



日ざしの強い中をいく。やがて、高瀬川を渡る。


ヤブデマリ


野原スキー場の近くも水田が多い。
よく歩く草間大地と違って土の黒さが目立つ。




緩やかに登ったところが鳥取県との県境。「日南町」

下っていくと目の前に大きく大倉山が迫る。
以前にも聞いたなつかしいメロディーが電柱に取り付けた拡声器から聞こえてくる。
夕焼け小焼けで〜〜〜♪〜〜〜カラスの鳴き声が入っているところがミソだ。
のどかな田園の町という感じ。




もう、野はこんな風だ。




18kmの歩きも緩やかな登降だったので思ったより早く駅に到着。




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