〜緑の中〜

5月5日、高梁川をさかのぼると周囲の山々の緑は一層深くなっていた。
何度も歩いた井倉野は山間の里
林縁には緑に囲まれ野草が咲いてる。いずれも知った花だが久しぶりの出会いに新鮮さを感じた。





トウダイグサにとまったベニシジミ
よほど好物なのか近づいても飛ぼうとしない。


 ニガナ
  よく見る花だが写したのは初めて
   舌状花が5枚はニガナ、
   8〜10と多いものはオオバナニガナ
   というらしい。




ヤブヘビイチゴ
  図鑑によると「ヤブヘビイチゴは
   田畑の縁に咲くヘビイチゴにくらべ
   全体に大きく径2cmの花。
   半日陰に多い」とあった。

  




チゴユリ
  見落としそうな小さな花
   斜め下向きに開く花が可憐だ。




ヤマルリソウ
  自然の中では青い花は少ないが
   春の山間でこの青との出会いが嬉しい。
   咲き始めはピンクで後、ブルーに変わる。
   白花もあると聞くが
   見たことはない。

  




 ジュウニヒトエ
  何段にも重なって咲くところから
  平安貴族の正装の名がついているが
   そのわりには地味。




ニガイチゴ
  土手に貼り付くように生えている。
   細い花弁が涼しげな感じがする。

  つる性の落葉低木で
  後一月もすれば約1cmの赤い実となる。




 イチリンソウ
  もうとっくに終っていると思ったが
    山間では咲いている。
    一寸赤みを帯びた花弁が美しい。




タネツケバナ
 田の畦などでよく見るものにくらべ
 ふっくらした感じがした。
 他種かなといろいろ調べたが
 やはりタネツケバナか。




 ホタルカズラ
  井倉洞のある石灰台地に
   いっぱい咲いている。
   乾燥に強い花のようだ。
   ヤマルリソウと同じで青が目をひく。



クロヒカゲ
飛び方は速く敏感な蝶
東北や九州に多いが京阪神などには稀にしか見られないようだ。
ここでも数は少ないのかもしれない。



さとやま