なだらかな中国山地の里山とその山裾を自然を楽しみながら歩いてきた。 特に名のない山々だが一歩踏み入ると野草や野鳥との出会いがうれしい。 日経新聞の”春秋”に「風景という資産を無造作に破壊してきたこの国」というくだりがあったが 里やまを歩いていても少なからずそんな気持ちになることがある。 電線、舗装道路、砕石、風景にとけこめない建物、・・・そして美しい川原の木々に絡みついた荷造り紐など。 いい風景と思って写真にとっても後で見ると入ってほしくないものが写っている。 そんな時、人の目は最高のカメラだと気が付く。見たくないものは見ていないのだ。 2014年
2010年