きょうの里やま

”井原線を行く”

2回目  jan.30

(吉備真備駅)〜
(吉備寺)〜(箭田大塚古墳)〜市場〜下田口〜上田口〜末政
(真備美しい森)〜北山〜妹〜(琴弾橋)〜矢掛町東三成〜(三谷駅)





お天気に恵まれた里やまあるきは「まきび公園」前にある小丘の吉備公廟からスタート

墓碑塔
真備の帰葬を伝える記録がないところから後世の招魂墓の一種とされている。

鏡林山吉備寺
白鳳時代創建の古代寺院址で現在の建物は全て江戸時代末期の再建だが
境内には塔心礎と5個の礎石が残っている。
また飛鳥時代鬼瓦や白鳳時代の華麗な蓮華文の鬼瓦などが所蔵され
また本尊薬師如来は行基作といわれている


境内には梅、蝋梅、水仙、山茶花、侘助が咲いていた。
特に開き始めたばかりの梅が美しい。
ウメ ウメ ロウバイ

安明寺峠への道を北上すると左手に竹に覆われた
箭田大塚古墳がみえた。
前の畑にはセキレイが尾をぴくぴくさせて道案内?


箭田大塚古墳
6世紀後半から7世紀にかけての張り出しを持つ円墳で古代の小田川下流域の豪族の存在をうかがえる。
総社市のこうもり塚古墳、岡山市の牟佐大塚古墳と並ぶ県下三大横穴式石室古墳の一つで
巨石古墳として全国的にも有名だそうで大きな岩に囲まれた玄室には3基の石棺がみえた。
また、岩には赤色顔料の付着した痕もある。
明治の調査で須恵器、土師器、武具、馬具、装身具などの副葬品が出土した。

道沿いには中之池、高津池などがありコサギ、そして遠くにカモの姿も・・・



鶏を飼う農家が多く鶏舎がある。その周りの畑には小鳥も多い。 

ちょっとかくれんぼのアオジ

末政までは緩やかな登りがつづく。

”真備美しい森”はキャンプ施設や遊歩道のある高原
見晴らしがよい。




鳥たちが食べ残した柿
枯草色のキャンプ場に橙が美しい。

お天気がよかったからか今回の里ではたくさんのつぐみに出会えた。
そして、寒中だというのに陽光を受け野の花も開いている。
ミツバツチグリ ナズナ ホトケノザ


住宅地のジョウビタキ

再び井原線沿いへもどり、できたばかりの琴弾橋で小野川を渡る。

琴弾岩
父祖の地に戻った晩年の吉備真備が中秋の名月に琴を弾いたと伝えられる琴弾岩
岩はかなり大きく、その上にのぼって真備が弾きながら眼にしたであろう
川面をのぞいてみた。

猿掛城址
標高232メートルの本丸跡が南端にある連郭式山城遺構
築城年代は庄家永が1205年源平合戦の軍功により地頭として赴任した頃でその後
1575年、毛利元清が城主となり、後、毛利の重臣により守られたが関が原の戦いの後
廃城となった。

猿掛を過ぎると矢掛町へ入った。福頼橋で再び小田川左岸へわたる頃には日が暮れ三谷駅へ急いだ

総社〜清音〜川辺宿〜吉備真備〜備中互妹〜三谷〜矢掛
小田〜早雲の里荏原〜井原〜いずえ〜子守歌の里高屋〜御領〜湯野〜神辺