
”井原線を行く”
7回目 Apr .16
(井原駅)井原市街〜経ヶ丸山〜高屋町(子守唄の里高屋駅)

井原線里山歩き、3週前とくらべ野山の様子は一変しすっかり緑だ。
先ず井原駅にちかい田中美術館を訪ねる。
田中美術館は井原市出身の彫刻家・平櫛田中(1872〜1979)の作品を保存展示している。
田中は後月郡(井原)に生まれ21歳で大阪の中谷省古に弟子入り
以後、高村光雲に師事したがほとんどは独学で彫刻家への道を歩む。
また、禅僧、西山禾山や岡倉天心からは精神的な影響をうけ作品の巾を広げる。
館内には「鏡獅子」制作のための試作、木彫、石膏像
岡倉天心の像、幼児狗張子をはじめとする子供の像、尋牛などの老人像
といった写実性と精神性を感じさせる数々の作品が展示されていた。
中でも子供や老人の動きのある作品にひかれた。

小田川に添って井原堤を行く。
桜はもう花吹雪

河川敷には菜の花が咲きアオサギやコサギがゆうゆうと〜〜
<土手の花>

小田川が大きく左へ曲がる辺りから
経ヶ丸山(281m)への緩やかな登りが始まる。
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ヤマブキ |
ミツバツツジ |
クサイチゴ |
登りだすと野とはちがった花に出会える。 |
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ミヤマヨメナ |
ショウジョウバカマ |
アリアケスミレ |
山頂近くからの展望

新緑のもみじは紅葉のとき以上に美しいとおもう。
井原市の西部にある経ヶ丸山にはグリーンパークやオートキャンプ場があり
遊歩道や野外活動施設がある。桜がうえられた山頂近くにはたくさんの歌碑がたっていた。
北には弥高山、西に福山市、南に笠岡、東に水島とあるが
今回は霞んでいて遠くまでは見えなかった。

高山寺
天平3年(731)行基によって開かれ国指定重要文化財の不動明王坐像や地蔵菩薩立像が
安置されているという。本堂は近年立て替えられたらしく新しいが裏に回ると
樹齢350年という天然記念物のモッコクがそびえている。
寺の前に観光農園イチゴ狩りとあったので立ち寄る。
昔は路地のイチゴをしゃがんで摘み取ったものだがハウスの中では
こんな形で栽培されている。甘くて大きいイチゴを味わえる。

今日の終点、「子守唄の里・高屋駅」では何処からともなくあの子守唄が〜〜
♪
ねんねこ しゃっしゃりませ
寝た子の 可愛さ
起きて泣く子の ねんころろ
つら憎さ
ねんころろん ねんころろん
田中美術館前にあった説明から抜粋すると・・・
「この子守唄は昔から後月郡高屋村(現、井原市)で歌い継がれていた。
昭和3年当地出身の声楽家上野耐之によって作曲家山田耕作の前で独唱披露され
感動した耕作によって編曲され「中国地方の子守唄」として発表された。」

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