〜井倉から新見へ〜

6月16日
高梁から新見にかけての高梁川左岸は春から秋にかけてたくさんの野草との出会いが楽しめる。
起伏にとんだ道は森林浴をかねた楽しいハイキングコースだと思う。
今回も先週の続きを新見へと歩いた。2年前の伯備線沿い7と同じコースで約24`の行程。



高梁川から足見のさと(標高400m)へは広い舗装道を登る。
コウゾはもう熟し始めている。



ヤブヘビイチゴ
路傍にはたくさんの赤い実がなっている。
ヘビイチゴに比べ艶やかで大きめだからきっとヤブヘビイチゴだと思う。

花の時にはつけにくい両者の区別だが実の大きさや,タネにぶつぶつのあるなし、つややかさで見分けるらしい。
開ききった花を真上から見たときがく片の下にある副がく片が花弁の下に隠れているのが
ヘビイチゴ、副がく片が見えるものがヤブヘビイチゴだということらしいがみわけにくい。
無毒だというのでかじってみたが甘くはない。

コモチマンネングサ ウツボグサ キツネノボタン



道の片側、岩の斜面をホタルブクロが飾っている。



落葉樹に覆われた道を抜けるとまわりがぱっと明るくなる。日差しの強い中をどんどん登ると
足見の里につく。広い台地には畑が広がり、数軒の農家が見える。鎮守の森といった感じのところで
ヅィ−ヅィーとシジュウカラよりは鼻にかかったような鳴き声が賑やかに聞こえる。
青虫をくわえたヤマガラが行ったり来たり、巣があるのだろうか。
しばらくして・・・


次の集落、西組では水田、タバコ畑、野菜のビニールハウス
そしてブドウの栽培がされている。



西組を過ぎ、小坂部川へと坂をくだる。


ノビル
黒っぽいムカゴだけのものはよく見かけるがこんなに蕾のついたものもあるのだと思った。
花が開いたのも見つけた。・・・(マウス)
ノビルは食用にも生薬としても使われる。





唐松という地域へくだり、さらに大峠へむかって渓流沿いを登っていく。
かなり急な道も流れの音と涼風にすくわれる。






アカショウマ


ウラゴマダラシジミ



ササユリ


タチドコロ

ヒオドシチョウにまたであった。
今回は華やかな羽の表を写せた。


大峠からさらに登ると遠くの山並みが美しい。



ケーンとキジの鳴き声が聞こえた。



ヤマボウシ


ミツバウツギの実
同じウツギとついているので同じ仲間かと思ったが、これはミツバウツギ科
タニウツギなどはスイカズラ科、コガクウツギはユキノシタ科なのだそうで植物の分類は難しい。


黒髪山への道を右に分け新見市へと下る。
黒髪山青龍寺への参道でもある道にはたくさんのお地蔵様が並んでいる。


さとやま