秋の旧新見往来
(川面から方谷へ)
2007年10月6日
秋空が広がり歩くには最高の季節がやってきた。
備中川面駅裏は棚田の石垣が美しい。その中を抜け、山間の村を目指す。
先ず飛び込んだのはスズメウリ
径5ミリくらいの白い花の下が膨らみ1.5cmくらいの実がなる。実はやがて白くなる。
照りがあって美しい。
クリは熟し、やがて落ち、山道に転がる。
日陰の山道をどんどん登る。日陰は10月らしい涼しさだ。
湿った所ではキバナアキギリが群生している。
雑木林から顔を覗かせるコウヤボウキ
登りきると明るい村落につく。
ヤナギハナガサの蜜を吸うスジグロシロチョウ
旧新見往来の道標を左に見て左は山裾の土手、右は生い茂った谷の薄暗い道を緩やかに登りゆくと
やがて丑手という集落へ。
開けたところでは野菊に蝶が舞う。
キタテハ
アカタテハ
少し下って、再び林道を登る。
秋の野草が静かに咲いている。
頭を垂れるように咲くキセルアザミ
土手を這うツルリンドウ
林道を抜けると谷合に新しく開墾された段々畑が広がる。畑を見下ろしながら歩く。
この道の山側の土手では珍しい野草との出会いがあるので今回は何に会えるだろうと歩くのも楽しい。
ウメバチソウ
ナンバンギセル (マウス)↑横からみたところ
長くさとやまを歩いているが出会ったのは初めて、土手にあって目の高さだったから気がついたのだろう。
ススキの根に寄生している。万葉集で「おもいぐさ」としてうたわれているのはこれであろうと言われる。
〜道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何か思はむ〜
〜実り〜
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アケビ |
サンキライもかなり赤くなった。 |
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大草を過ぎてどんどん下る。
ツルニンジン
ビッチュウアザミ
兵庫県以西の中国山地に分布するアザミで茎を抱くようにつく葉の形に特徴がある。
上部の葉にはほとんど切れ込みがない。
高梁川の支流佐伏川へとびだす。
(↓マウス)
川沿いにはたくさんのヒガンバナが咲き、アオサギ、セキレイ、カワガラスが岩を渡っていく。
川原のセイタカアワダチやススキへ飛び移る小さな鳥
モズかなと思ったが拡大して見ると(↑マウス)・・・旅鳥のノビタキらしい。
夏鳥として本州北部で見られる黒い頭巾をきたような夏羽とはちがいやさしい雰囲気の冬羽に変わっている。
カワセミ
何度もこの川沿いを歩いているが、カワセミに出会ったのは初めてだった。
里山