〜高梁の雑木林〜
8月25日
高梁


車道沿いの萩は今が見頃

段々畑の土手にカワラケツメイの黄色い花がある。
開いてはいなかったがこの花はマメ科には珍しく5枚の花弁が放射状に並んで開く。
ネムノキに似た葉がかわいらしい。

20日前にはまだ蕾だったオミナエシが青空に突き出すようにたくましく咲いている。
夏草と背比べするようにオトコエシもさいている。こちらはおとなしい感じ。
男が食べる白い米に対して女が食べる雑穀ということがその名の由来らしいが・・・・!
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オミナエシ |
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オトコエシ |
〜林道に入るとひんやりとはいかなかった。むせ返るような暑さに、ツクツクホウシの大合奏〜
この花に会いたくて来たようなもの・・・今年はなぜか少ない

草に絡まったツルにひっそりと開いたツルリンドウ
この花の存在は白兎の目のようなルビーの実をつけた頃になって気づかれる。

この道にキキョウが多いとははじめて知った。
自生のキキョウが残っている事に感激。

シラヤマギクにまざってシロヨメナがあちこちに咲いている。紫系の野菊はまだないが
この白い花も秋を感じさせる。
中心が紅を帯びたゲンノショウコ、野を覆う純白のツル植物はセンニンソウ
古代に入ってきたといわれる秋の七草、フジバカマは野で見ることはめったにないが
それに似たサワヒヨドリやヒヨドリバナは県下一円で見ることができる。

溝の近くで咲くサワヒヨドリ

林縁で咲くヒヨドリバナ
クサコアカソはイラクサの仲間だがたくさん咲いていると美しい。

日当たりのよい乾燥地に埋もれるように白い泡のような花が咲いている。
葉はマツバのよう。図鑑で調べるとヤエムグラの仲間で
カワラマツバとあった。

今年もこの鈴のように揺れる可愛い花に出会った。
ツリガネニンジン。若芽は山菜として食べる事ができるそうだ。

そして大好きな野草の一つワレモコウ

この林道ではキンミズヒキもたくさんあった。
ちょっと細めで、これこそミズヒキの名にふさわしい。
花の後を拡大してみると・・・(マウス↓)

林を抜け、途中で畑地もとおり峠に近づくと涼しい風が頬にあたった。
過疎の村の芙蓉の木にガガイモが絡み付いていた。

まだススキこそ見かけなかったが野草は秋のものに変わってきていた。

少し暮れるのが早くなった。
家に帰り着くと秋の虫の音が・・・
夜もクーラーをつけ締め切っていたからだろうか・・・きょう、初めて鳴き声に気がついた。
秋はそこまできている。
さとやま