〜 2008年・里山歩き 10 〜

5月31日

上石見〜生山

石見川、九塚川、日野川と3つの川にそった川風の爽やかな歩きとなった。
(所要時間:4.5時間)



上石見駅からゆったりした小川といった感じの石見川沿いの野を行く。



コウゾリナやスイバといった夏草が茂る川沿いの道

土手のスカンポジャワ更紗 昼はホタルがねんねする ぼくら小学一年生
今朝も通ってまた戻る すかんぽすかんぽ川のふち
夏がきたきた ド レ ミ ファ ソ 〜♪

ちょっとうかれていると、足元をヘビがちょろちょろ〜〜〜!

オオカワヂシャ 春型のベニシジミ コナスビ




ジャノメチョウは樹液などを好む森のチョウと思い込んでいた。
このヒメウラナミジャノメは明るいところを好み、花の蜜を吸うらしい。

幼虫の時の食草はイネ科やカヤツリグサ科のものらしいが
幼虫の食草がある場所と成虫の住む場所には関係があって
明るいところにすんでいるものはススキやスゲなどを食べて育つそうだ。



ミヤコグサ スイバ(スカンポ) マンネングサ
アカツメクサ シロツメクサ スズメノヤリ

今はスイバの最盛期といった感じがした。淡いピンクは何の花?と思って近づくと
これもまたスイバ。雌雄異株で赤っぽいのは雌株らしい。

アカツメクサ、シロツメクサはただ花色の違いと思っていたが・・・
よく見ると茎や葉のつき方などの違いに気付く。



ウスバシロチョウ
これも蝶。名の通り陽を透かしてふんわりと飛ぶ。





緩やかに登った丘の上に井上靖の記念館「野分けの館」がある。




この道を歩くときは必ず寄って記帳をする。
昭和20年、家族がこの近く日南町神福に疎開していた縁らしい。



ナワシロイチゴ



坂を下っていくと「ケーン」と雉の声・・・とおくの道路わきに一羽が現れた。
そっと近づいたが・・・・飛んでしまった。後姿は優雅とはいえない。ちょっと滑稽だ。(↓マウス)




山に囲まれ田園が広がる。



作家、井上靖に「天に近い部落」といわせた神福の農村地帯を望むあたり


今度は九塚川にそって歩く。


ヤマボウシ

ハンショウズル イタチハギ エゴノキ



ヒメウツギの蜜を吸うイチモンジチョウ



モンキチョウ




今回は何本も見かけたサイハイラン
うつむきに咲くので一見地味だがよく見ると唇弁の赤紫が華やかだ。




カラスアゲハ



水田ではかえるの合唱、そしてたくさんのおたまじゃくし。







九塚川はやがて石見川と合流し渓谷「石霞渓」へとつづくがちょっと川沿いを離れ林間をいく


日本海側に自生するタニウツギ




材木をつんだトラックが入って行く。
その道へ入ると立ち入り禁止の材木置き場があった。
下から見上げたがたくさんの材木がつまれている。

日南町は9割が森林。そのうち杉、檜の人工林が6割を占めるという。


林を抜けると日野川にぶつかる。



目的の駅、生山へは明るい日野川沿いを行く。


木を使った立派な公共施設が目に付く。これもまた。林業振興の一環だろうか?
生山には材木店も多い。


河川敷に白いヒレアザミが咲いていた。





今回もまた「夕焼け小焼け」のテープが流れるなか生山駅につく。



さとやま