〜2008年・里山歩き6〜

4月5日

方谷〜井倉へ

方谷駅から高梁川沿いを佐伏川が流れ込むところまでさかのぼり
佐伏川の対岸を井倉野へと登る。



井倉野への登坂、谷側は桜が、山側にはたくさんの野草が咲いている。この10日ほどの間に
すっかり『春』だ。花にせがまれるように立ち止まっては写し、駆け登る。

ヤマルリソウ ヒナスミレ キュウリグサ
カキドオシ カテンソウ キランソウ

登りきったところが井倉野
標高400メートルにちかいここでは桃の栽培がさかんだがまだ蕾は固い。

農家の畑にサトザクラが咲き始めている。のどかな山里だ。





さらにのぼる。赤土に覆われた乾燥した山には野草は少ない。

キブシ ヤマブキ クロモジ

ここではヤマザクラも開花前タムシバの白が目立つ。
コブシとは花の下に葉っぱが一枚出ているかどうかで見分けるらしい。
(↓マウス)





杉林の根元でミヤマカタバミの群生を見つける




ひあたりのいい土手でショウジョウバカマの白が咲いている。
よくであったショウジョウバカマはピンクだったが
白もまた清楚で美しい。ここでは10株ほどあったがすべて白だった。




春蘭も満開






道がやっと平坦になった。ここにも集落(岩中)がある。
以前からタバコの栽培がされている。



段々畑を移動しながら耕している。
以前、三角帽子をかぶった作物がタバコだと教えてくれた人だ。

山を望む段々畑の土手にニリンソウが咲いている。


ニリンソウ



井倉の石灰岩地への道で2匹の猿に出会う。
慌てて谷のほうへ逃げ込んでいったがこんなところで
猿に遭遇するとは思わなかったのでいささか驚く。



地元の人に聞いたらタヌキ、イノシシ、そして谷ふかくには猿が棲んでいるとのこと。



アズマイチゲ


林道から車道に出る。
まだ葉の出ない裸木の林を背景に畑仕事。
腰につけた籠から種をまいているのだろうか。




井倉洞真上にあたる石灰岩地では3月から咲きだしたミスミソウが
斜面をうめている。




井倉へはt舗装した広いジグザグ道をひたすら下る。


自然林の中にはちいさなチョウジザクラやヤマザクラが咲き、さらに下ると道路沿いにはたくさんのソメイヨシノが咲いている。








下りきって井倉洞を右に見て高梁川を渡り井倉駅へ。




井倉駅をはさんだ新見へと続くとなりの山に
カタクリの群生地があるので寄ってみた。
山の斜面にはカタクリがいっぱい咲いていた。




そして

岡山県が分布の東限だといわれているホソバナコバイモが石灰岩の隙間からのぞいていた。






今日の里やまあるきは5時間30分だった。


里やまトップへ