美袋から備中広瀬へ
2009年4月11日

美袋からのウォーキングはたいていは左岸を登るのだが
久しぶりの里山歩きは4時間弱が適当だろうと高梁川右岸へと水内橋を渡る。
滝山集落まで登り、備中広瀬へと下るコースとした。
強い日差しのなかで、久しぶりの坂道はきつく感じたが、
山桜に加えて木々が萌え出した山の風景が疲れを癒してくれる。

谷川沿いを緩やかに登っていく。
タンポポ、レンゲ、ギシギシ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ、ムラサキサギゴケ、ウマノアシガタ、スミレなど
野は花盛り。

カスマグサ
同じ仲間のカラスノエンドウより小さくスズメノエンドウより大きい。
カ〜とス〜の間というのでカスマグサ。紫の筋があってなかなかかわいい。(↑マウス・・・拡大)
ソラマメ属のこれらはレンゲソウと同じく地味を肥やす有用植物。

総包が反り返っていないので和種のカンサイタンポポだろう。
この辺りではセイヨウタンポポよりも多いようだ。
谷あいの棚田にはすでに水がはられている。田植えも近いのだろうか。

山側の土手にはミツバツツジ、アセビ、クロモジなど木々も花をつけている。

ゆっくり登って2時間、天然記念物の大木、カゴノキが斜面から突き出すように
枝を伸ばしている。かなりの樹齢だ。楠の仲間で一年ごとに幹の表皮が剥がれ
籠のような模様になるということだ。(幹↓マウス)

大木の下で休憩をし、峠まで少し登る。
峠にも数軒の農家がある。白い花が群生している。
コンロンソウかと思ったが10センチほどの丸い葉がついている。ワサビだ。
自生のものもあると聞いたがどうなのだろう。

薄暗い神社の近く、直径20cmほどもあろうかと思われる孟宗竹がそびえたっている。


山桜やミツバツツジ越しに向いの山を見ながら最初は乾ききった山道をどんどん下る。
やがて、湧き水がながれる林道にはいると、たくさんの野草に出会える。
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タチツボスミレ |
ヤマルリソウ |
ツルカノコソウ |
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フウロケマン |
ヤマエンゴサク |
ヤマアイ |
そして、せせらぎの傍で白く柔らかい雰囲気のユキワリイチゲの群生を見つける。
もう終わりに近かったがかなり大きく、優美な感じがした。
こんなところにもあるということに感動する。

高梁川に近い下り坂ではイチリンソウが路傍のあちこちで白い花を開いている。


よく晴れた空にこいのぼりがゆうゆうと泳いでいる。
初夏はもうそこまできている。


さと山へ