日本海へ
2009年11月7日
2008年からはじめた今回の伯備線沿いのさと山歩きもいよいよ最終回
伯耆大山駅から日本海をめざす。
米子道を走っていると一週間前に降った雪で所々白くなった黒い大山が見えた。
一月前とはうって変わった厳しい表情の大山だ。
以前に歩いた時には日本海に出た後、米子市内を通ったのだが今回は単純にピストンし、
帰りに車で大山山麓、枡水高原あたりから見上げてみようということになった。
駅から真っ直ぐ9号線に沿って歩き、日野川を渡り右折、河川敷を日本海をめざし歩く。(片道約5キロ)
日野橋を渡る。
日野橋は幅広の立派な橋だが歩行者、自転車専用というのが嬉しい。
直ぐ隣の橋は鉄橋、右方向、米子からの線路は山陰線で伯耆大山駅で伯備線とに別れる。
河川敷を見下ろすと、とびが2羽、羽を休めている。
わたりきったところに初めて架けられた時の親柱とともに橋の説明板がある。
明治21年、陸の孤島であった鳥取県の交通網整備の一環として
日野川にも木道橋がかけられたということだ。当時の写真が添えられている。(マウス)
開通に喜びつめかけた市民の様子がうかがえる。
広い河川敷では若者達がスポーツに興じていた。
ナンキンハゼは赤く紅葉し、白い実をはじかせていたし、
リース用に持ち帰りたくなるほどノイバラの実がたわわに実っていた。
河川敷に多い帰化植物もたくさん見かけることができた。
ナンキンハゼ
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アレチノギク | ホウキギク | カワラハハコ |
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タンポポ・ウラナミシジミ | ヘクソカズラ | セイタカアワダチソウ・キタテハ |
ノイバラ
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ニワゼキショウ | ブタナ | ヒナギキョウ |
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オニノゲシ | ノアザミ | コマツヨイグサ |
いずれも季節はずれという感じがしたが・・・・
今日のように日差しがつよく半そでTシャツでも過ごせる陽気に元気にさいている。
枯野の向こう大山もここからは雲に隠れている。(↑拡大)
爽やかな風が吹き出すと渡りのカモが集う河口の向こうに日本海が見えてきた。
青い日本海が美しい。砂浜に座り穏かに寄せては返す波を眺めた。
同じ繰り返しながら、飽きないのは海の広さのせいだろうか。
海岸線を右にたどると白い翼が海の青に映えていた。大山頂上から見えた風車だ。
暫く待ってみたが大山にかかった雲はとれそうにない。
頭上にはカモメが飛び、セキレイのさえずりも聞こえる。
波打ち際に10羽ほどの小鳥が舞い降りた。千鳥だ。歩く様子が面白い。
その表情の可愛さから
昔から、歌にも歌われ、意匠としても多く登場するのが頷ける。
あとは引き返すだけと思うと本当にのんびりできるものだ。
昼下がりの浜辺を堪能し伯耆大山駅へ引き返した。
前回歩いた道を車でたどり大山をめざす。もう、紅葉は終ったと思われるのにもかかわらず
山に近づくにつれ車の数が増える。道の両脇には、初冠雪で積もった雪がまだ残っている。
かなりの積雪があったようだ。
期待どおり、枡水高原からの大山は幻想的な姿を見せている。
ここまで来ると浜辺からは邪魔だと思った雲も演出に一役かっている。
もう冬の始まりだ。
さと山